2015年8月22日土曜日

ベトナムの開発クオリティーは?

ベトナムのエンジニアのクオリティは?

ベトナムではIT系の大学を卒業した時点である程度のプログラミング能力を身につけてきています。というのも、ベトナムの大学は職業訓練校的な意味合いが強いです。
大学生はインター生は実際に職場に行って、実践している開発者に教えてもらったらり、仕事のお手伝いをしたりします。ですから、いざ就職した場合は、即戦力になります。


確かに能力はあるが・・・

日本からチャットなどでやり取りをしている中で、依頼を投げてから結果をもらうまで想定よりも時間がかかってしまうと「大丈夫なのか?」と不安になることがよくありましす。これは初めのうちはオフショア開発の際に誰もが感じることではないでしょうか。
しかし、実際に現地に来て各自の作業を見ていると各々の技術力は日本人と同じくらいあります。いや日本人のレベルよりも高く感じる時があります。
ただ、文化の違いから、日本のように深夜にわたる残業の勤務体制でなく、決められた労働時間の中で作業することや、言葉の壁から末端の開発者に翻訳して伝えなければいけないという時間的なことが問題で、技術的なことは日本と差はありません。むしろ、できると自称しているできない開発者よりは、平均的に開発能力を持っています。


報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が大切

報告しろ・連絡しろ・相談しろというけど、勝手に判断してどうして、実行する前に言わないんだと注意することがあります。毎日のコミュニケーションをしていても、開発者は自分で判断します。BridgeEngineerには口うるさく注意するものの末端までその「ホウレンソウ」の精神が届かない場合が多いです。テストの段階で、「何でこのようになっているんだ」と注意すると、仕様書に書いていなかったから、自分で判断してやったと言う。そのような場合は相談して、クライアントに聞かなければいけません。

日本では当たり前のことが「ホウレンソウ」不足でいろいろな問題が発生します。スケジューでも、遅れているのではないのかと注意すると、「それは問題ないきちんとさえやればいいんでしょ」という。終わりよければヨシという考えです。しかし、途中の報告や相談がないために、問題が発生しても相談なしで進めるものだから修正に時間をとられることも発生します。
毎日の報告、今の問題など事細かく日報で報告させるようにして、その問題が解決するまで細かくコミュニケーションをすることは大切です。また、時間がない場合は、Skype会議やLINEでの無料電話にて、直接BridgeEngineerと理解するまで話し合わうようにして、スムーズな開発に心がけが必要です。


気質は日本人と同じかな。

初めのうちの感想は、素朴で日本でいう10年前のいや20年前の純粋な青年達というのが印象です。いろいろなブログやネットで調べて見ても、ベトナム人に対しての印象は悪くはありません。日本人大好き、日本製品大好きの彼らは、決して悪意を向けてきません。

しかし、親しくなり、付き合っていくほどに、お互いにあれ?少し違うという感じになります。まず、「10時にクライアントのところに行きますよ」というと、10時に会社を出ようとしたり、言葉のニュアンスの取り違いは大きいけれど、時間はだいたいアバウト。日本人だと、約束の時間の5分前には着きます、また遅れそうだと事前に電話をいれます。

日本人は時間にきちんとしています。逆にベトナム人のあのアバウト差が羨ましくも思う時がありますが、生粋の日本人はあのアバウトさが目につき注意をします。常に注意を促せないといけません。

日本人の厳しく教育されたことは、自然に身についたことですが、ベトナム戦争で多くの人が亡くなり、今の若者は家庭できちんとした厳しい教育ができていなく、生きることに必死だった彼らには教育の余裕すらもなく、好きなようにやらせていたことが、今の30歳代のような気もします。

今の私は、日本の文化に合わさせることは厳しいけれど、日本の文化に近づけるような教育をしています。彼らにとって窮屈かもしれませんが、日本側も少しは妥協して、しかし、妥協できないところは強制的に実行に向けて、、、少しずつ少しずつ、近づける方向です。

通訳は・・・

ベトナムのエンジニアたちはほとんどの人が英語を読むこと、話すことができます。
私は日本語しかしゃべれません。できるだけ、現地にに日本語がしゃべれる現地スタッフを置き、ベトナム人に通訳しながら、、、なんとかなるものです。しかし、直接の開発者に意向が届かせるには英語で注意をします。